2010年9月28日火曜日

『豊田市美術館』

気分を変えて、中央揃えやめてみます。
気づけば1月以上更新してないんですね。生活の不規則さが滲み出てますな。規則性ほど難しいものはないと思います。生活のサイクルを維持することはすごく難しい。特に僕ら建築業界もその代表格と言っていいほど生活は不規則極まりないです。それを調節して、私的な時間を作っていくことに最近重きを置いていたりします。もちろん、拘りと思考は止めませんが。

先日名古屋に行ってきました。休日が随分なかったので、代休を使い、平日になんも考えず、豊田市美術館へとてくてく。頭の中はそれどころじゃない状態です。
行けばたまたま石上純也展をやってました。なんか「運命的だ」とか思いながら、最近力を入れているディテールを見て回る。谷口さんの建築はシークエンスが素晴らしいが、それと同じくらいディテールがきれい。それと素材の選び方。石、ガラス、SUSなど学生の時よりももっと目線のスケールが変化している。
エントランスを入るとまず中庭に向けておおきな開口が開けられている。高さは身長ほどに押さえられ、”見せている”感が強い。このあと「運命的」な出会いが待っていた。
受付でチケットを買ってぱっと、顔を上げると大学院時代の後輩「ジャパ」がいた。頭真っ白で何しゃべっていいかわからず、とりあえず状況を飲み込むだけで精一杯。しどろもどろしながら、近況を聞いた。彼女は勤務地が名古屋らしく、姉が名古屋へ遊びにきたから、豊田市美術館へ連れてきたそう。設計やってますと言いながら、2級の製図が終わったと言いながら、最後はスロープを下りていった。まだ非現実な感じがする。元気そうでなりより。年始に新年会でと、去っていった。

建築の話に戻る。展示室を回ってると、ぱっと景色が開ける。
このシークエンスの作り方が、観覧している側からすると良かった。谷口さんの美術館にはこの構成がよく用いられている。せとうちの東山魁夷もこの構成である。