2008年10月23日木曜日

『伊東豊雄×セシル・バルモンド』

今もっとも革新的で、斬新なケイタイデザインはどこの会社か。
間違いなくauだと思う。
こんな記事がとあるブログに。
マリアン・ベイリー:ヤマハの携帯電話楽器

一言、すごい。
で、auのdesign projectにも。
どれもデザインとしてもカッコいい。
とくにBox to play。
四角いフォルムと、その機能性。
それぞれの面でプログラムが決まってるから、
パッと変えて音楽聴いたり、カメラ撮ったり、
iphoneみたいにより直感的な操作になってくる。
なんか置いててもカッコいいな。
これはモックアップにすぎないけど、
アイデアが良くて、今後のケイタイ界が変わってきそう。
10月27日には冬モデルが発表との噂らしいけど、
ちょっと楽しみだな。

こっからは、だいぶ前に行った「伊東豊雄×セシル・バルモンド」の講演会のまとめを。
建築の話になるので、興味ない人はあんまりかも・・・。
なんで今頃って感じですが、
月曜に講演会のDVD放映会があったんで、
そちらにお邪魔してきたんで。
2回目ともなると話がより理解できたかな、と。

伊東さんは世界を代表する建築家で、
ゼミ旅行でも行ったけど、まつもと市民芸術館や、
多摩美術大学図書館、せんだいメディアテークの設計者。
セシルさんは数々の建築家とコラボレーションする構造デザイナー?
伊東さんとはサーペンタインなんかで一緒にやってる。
自分の勝手な印象としては、伊東さんは構造をどう表現するか、
その表現の中に人間の意識に語るような、空間づくり、
たとえば、壁と認識してるものの前提を覆すような人かな、と。

今回のキーワードとして、
「ジェネラティブオーダー」がある。
以下3ガメモから抜粋します。

新しいデザインは、古いものをデフォルメするのではなく、
新しいものからデザインする。
それがフラクタルやアルゴリズムであり、ルール(ここではテーマ)として、
デザインに生かす。
フラクタルにすることで、周りの環境と関係がもてる。
すなわち自由さをつくるために新しい秩序としてフラクタルを用いる。
内外の関係をあいまいにしていく。それが本能的・動物的な感覚に
訴えるのではないか。
ジェネラティブオーダーとは、
運動は時間によって決定する。
周りの環境に相対的に影響する。
テーマに従う決定をする。
開いた系である。
細分化する。
内と外が隣接する空間になる。
これらを本来の人間的空間に戻していく。

印象的だったのは、現代建築を木の成長にたとえていた点。
それから、エコやサスティナビリティについて、
もちろん環境的、設備的な工夫をするのも重要だけど、
建築の形態として、ただ四角い箱がそのまま立つのではなく、
ぎざぎざにする。つまり表面積を生むこと。
そうすればその表面積でいろいろとできるでしょう、と。

僕が設計を考えてる時は、いつも、
「なぜ」
を持ちます。
というと、大それたやつだと思うかもしれませんが、
まだまだ浅いです。

今の研究室に入った理由のひとつでもある、
空間の意味。
先生からのご教授ですが、カーンの言葉でもあります。
A good question is greater than the most brilliant answer.
常に問うことが重要なんだと思います。

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